手術

治療の経緯を発信

手術します③

高校2年生からは自分のしたいことが見えてきて、投擲種目のやり投をメインにした。

シーズン初めは46m投げてワンチャン北信越狙えるかと思っていましたが記録は伸びず、インターハイにつながる県大会で前半シーズン終了。

1年後も同じことをしたら、ただ遠い高校に行っただけで終わる事に危機感を感じて闘争心が今まで生きてきた中で無い程溢れ出てきた。

 

人間は危機感を覚えると恐ろしいほど能力を発揮する。

練習の倦怠感とかどうでもいい。とにかく強くなる機会が増えれば増えるほど嬉しい。

雨が降ってグラウンドがいつもと同じに使えないとか本気で気にしなかった。

ライバルに対して心の中で「雨が降って練習が短縮される事に喜んでいる中、俺はお前に近づいているし、雨の試合に動揺しない技術がつく」と思っていて雨の日はめちゃくちゃ嬉しかった。

何に対しても1番を狙った。

朝練前のゴミ拾いは、目に入ったものは絶対に拾う。

技術練習は頭の中で動きを言語化して質を高めた。

筋トレで辛いときには悔しかった過去を思い出して自分を奮い立たせた。キツイという感情よりも自分を殺す勢いで追い込む方が勝りすぎていて、悔しさをバネにするという意味に深みを感じた。

知識も技術もない状態だから当たり前を徹底することに意味があった。

 

その努力が身になって目標にしていた50mを後半シーズン初戦で投げられた。

新人戦の県大会は初めての入賞で6位だった。

4位までが北信越出場できたけど5ヶ月前の自分よりは違うものがあった。

そしてサブ種目の円盤投が惜しくも5位で北信越を逃した。サブとはいえ次のステージを目の前にして行けないのはやっぱり悔しい。

それでも砲丸投含め投擲3種目でベストが出て最高に陸上が楽しい瞬間だった。

 

仲間は着実に上位入賞して北信越出場権得る所を目の当たりにして悔しさが倍増した。

サポートとして北信越に行ったけど、思い返すと行かなかったら今の自分は無いんじゃないかと思う。

 

県で通用した後、すぐにワンランク上(北信越に出場している選手)を見たら現状じゃ駄目って普通は感じるから。